5/2(土)6:00スタートで試走してきました。
他のスタッフは宿を予約するとのことですが、復路の経路上に健康ランド(グランドスパ南大門)をわざわざ入れているので、コース設計者として南大門のチェックは欠かせません。
実際にフルコースで走ってみないとわからないこともあるので、着替え一式を積んで走りました。
・コースの概要説明(補足)
このコースは北関東400の延長版となり、往路はキューシートVer.1.2(以降すべてVer.1.2に準じる)で、#83 【田野町】200.8km まで同じです。北関東400ではそのまま森林公園通りを直進して少し上ってサイクリングターミナルを目指し自然休養村管理センターで折り返しとしていました。今回の600では「田野町」を右折してR293を辿って日立港を目指すことになります。
宇都宮から日立まではいくつかルートがありますが、当初引いていた元のルートとは異なるR293経由を最終的に採用しました。R293は大きく迂回して走る国道となりますが土地勘の無い人が夜間走行するには分かり易いということ、あまりきつい斜度がないことを優先しています。ただし普通のブルベのアップダウン区間という感じになりますのでそれまでのほぼ真っ平らな平坦区間と比べると昼間の疲れもあって厳しく感じる方もいるかもしれません。コース攻略の鍵は宇都宮<>日立港の往復と仮眠計画にありそうです。
また、このR293経由としたことにより若干距離がショートしたため、折り返しとなるPC5はAJ宇都宮でよく使うコンビニではなく、その1.5kmほど先にある#97 PC5 セブンイレブン日立港前 305.8kmとなります。手前のデイリーヤマザキ(隣に24時間営業の「すき家」がある)ではありませんのでご注意ください。
復路は南大門に立ち寄るため、宇都宮あたりの通過ルートは異なります。
往路は#81【上殿丁字路】191.0kmを直進して進み、#87【川岸】222.7kmを直進しますが、復路はPC6セブンイレブンさくら喜連川から7.5km先となる#107【川岸】388.9kmを左折して一旦R4に入り、0.5km先の#108【川岸南】389.4kmを二段階右折して白沢街道へ入り、宇都宮市街地へ向かい#112 グランドスパ南大門 404.0kmを通過してから鹿沼街道、鹿沼環状線経由で#116【上殿丁字路】を左折して往路と同じルートに復帰します。
あとは北関東400の復路に沿って帰ってくるだけですが、日中の走行になります。それまでの疲れ具合や仮眠がとれたかどうかによって途中で眠さを感じる方もいらっしゃると思います。大きく天候がくずれなければ貯金を稼ぎやすい区間となりますので、途中適当な場所でお昼寝をするなど睡眠不足を補うようなことをするとだいぶ違うでしょう。
#138 PC8ファミリーマートヤマキ花園 510.0kmの先、#140【今市地蔵前】514.7kmを右折して1.5kmほど走ると【能増】を直進して行きます。この先往路とは違うルートとなり笛吹峠を経由していきます。
往路は距離調整も兼ねて少し長めのルートでアップダウンも多少ありましたが、復路はそれよりは短く、またアップダウンも減らしています。
・試走時の天候、交通状況など
当日の天候、風向き、交通状況により、同じ走者でも通過時間は大きく異なります。
5/2〜3にかけてはGW期間中ということもあり交通量は多少多めでしたが、大きな渋滞には巻き込まれることなく走行できました。天候は晴れ、気温は高めでしたが湿度は低めで風が強く爽やかな気候という感じでした。風向きはところどころ地形による傾向があると思いますが、晴れた場合は向かい風率が高く一部の区間では難儀しました。(後述)
・主な地点の通過時間と休憩時間(距離はキューシートによる、貯金は再スタート時)
スタート: 二子玉川兵庫島公園 06:00 / 000.0km
スタッフの善利さんと2名でスタート
緩い向かい風の中を平地25km/hぐらいで走行。多摩川沿いはAve.22km/h程度出ますが、一般道に入って信号待ちで徐々に落ちていきAve.18km/h程度。PC1までは概ねAve.20km/hで到着しました。
PC1: セブンイレブン青梅畑中3丁目 08:21 / 048.5km (再スタート08:32 / 11分停止・貯金55分)
PC1到着時点ですでに暑いです。お天気はピーカン快晴状態。風があるのがある意味救いですが……
北東寄りの向かい風なのであまりAve.があがりません。また、この区間は何気にアップダウンがあるので普通のブルベです。
途中、K30毛呂付近で交通集中による自然渋滞があり、いつもより少しだけ多く信号待ちとなりました。誤差はせいぜい5分程度だと思いますが気持ちの上では待たされます。本番当日はそこまでの混雑はしないでしょう。PC2到着は11時頃が自分なりの目標でしたが、さほど遅れることなく到着できたので、まぁよしとします。
PC2: ファミリーマートヤマキ花園 11:11 / 100.5km (再スタート11:28 / 17分停止・貯金1時間16分)
時間的にはお昼より少し前ですが、次の補給予定が約60km先の小三郎(住所は栃木市ですが佐野ラーメン系)となるので、そこまでもつように少しだけ補給しておきます。
PC2は花園インターに近いですが住所は深谷市、またこの先北上して深谷市街を抜けて行きます。昼の暑い時間帯に深谷を通るのはそれなりに熱疲労のもとになります。そして、深谷から離れるにしたがって少し気温が下がっていくのが体感できました。恐るべし深谷!
気温自体は26度とかですが、直射日光ドピーカンで日影の無いアスファルトの照りかえしの中を走るのは、まだ身体が十分に暑さになれていないので厳しいです。体感は30度越えといったところ。
ダブルボトルの片方は真水のみにして、時折アームカバーや首筋にかけ水をしながら走りました。
ロックアイスまでは使いませんでしたが、暑さに弱い人は気をつけないと危なそうです。
進路は北、または東を辿って東北東へ向かうことになりますが、晴れの日の風向きはたいがい北東の風。
この日は5〜7m程度の風で北関東的には普通なのでしょうが、この区間は少し頑張る必要があります。
ほぼ真っ平らな平坦で信号も都市部と比べると少なめですが、風に負けないようにうまくしのいでいきましょう。普段はほとんどがブラケットポジションで乗っていますが、このときばかりは下ハン握って走りました。速くはないですが風の抵抗が少なくなる分、同じ力でもAve.が少しあがるので楽になります。
補給休憩: 小三郎 14:46 / 約159.0km (再スタート15:24 / 38分停止)
コース沿いにある小三郎、お昼と夜の間に休憩がないのでいつでも立ち寄れます。
この先すぐにPC3がありますが、PC4まで約70kmほど補給はしないつもりなのでガッツリいってしまいましょう。
前回、北関東400では「生姜らーめん」をいただきましたが暑いので「生姜つけめん」にしてみました。
ついでに「餃子」(野菜たっぷりで大ぶりの餃子5個/1皿)も頼んでしまいましたが、
さすがに「つけめん」の量が多くキツかったです。餃子は2人で1皿にした方がよかったかもしれません。
お昼と夜の間の時間帯なので、店内は待つこと無く座れて割と早めに出てきます。オススメ。
PC3: ローソン小山南小林 15:32 / 162.9km (再スタート15:42 / 10分停止・貯金1時間10分)
補給したばかりなので、スポーツドリンク系のドリンクと、血糖値を上げる(脳をだます?)ためのチョコレートを買って、さくっと再スタートしていきます。
その割に10分停まってたらしく、些細なことですが時間の管理がうまくできていないかもしれません。
(実はレジが混んでただけですが)
PC3を出て東へ1.8kmほど走ると、#77 164.7km 右前方に美田中学校のある交差点を左に曲がって進路を北に変えます。このあたりから風は南東になり、これまでの向かい風から追い風にスイッチ、ようやく少しだけ楽ができる感じになります。(その時々の天候や時間帯で風向きは異なりますが、だいたいの傾向)
あとは淡々と宇都宮を目指していきます。
#80 【小倉橋西】182.9kmの先は、R293鹿沼南バイパス建設中で、地図上の道とは少し道路付きが変わっています。現時点ではまだバイパスが開通していないので道なりに走れば特に問題無いのでキューシートには特に記載していません。
(バイパスが開通すると、現在工事中の交差点に信号がついて左折が必要になる)
一緒に走っていた善利さんが暑さで少しやられてしまったようで、#81 【上殿丁字路】191.0km あたりで切り離して別行動となりました。善利さんはPC4のすぐ近くにある宿を予約してあって、往路でチェックインして復路で仮眠を取る予定となっていたので、いずれにしてもそろそろ別行動になる時間帯でした。
その先、まだ40kmほどありますが、小三郎で食べ過ぎた分がほどよくこなれてきた感じで、特に補給は必要とせずPC4までノンストップで到着できました。
PC4に近づくにつれアップダウンが出てきますが、たいした坂でも無いのに上りがしんどく感じます。
このあたりで自分の疲れ具合を判断して、夜間走行と仮眠をどうするか現場あわせで計画を補正していく必要があるかもしれません。
PC4: セブンイレブンさくら喜連川 18:54 / 230.2km (再スタート19:16 / 22分停止・貯金2時間4分)
当初の計画(捕らぬ狸のなんとやら)では、スタートからPC2までが5時間、PC2からPC4が7時間の12時間で18時頃到着という予定にしていましたが、1時間ほど遅れていたようです。
しかも昼間の暑さでそれなりに疲れていて、この先無理して一気に走ることは出来なさそうです。
日が落ちて急に肌寒くなってきましたが、顔や足は少し日焼けをしてしまっていて身体が熱を持っているせいか寒さを感じづらいところもあり、上はUVアームカバーをしていますが半袖ジャージ、下はレーパン生足のまま先へ進んでしまいました。
夜間走行準備: 道の駅ばとう(往路右側) 19:55 / 約244km (再スタート20:07 / 12分停止)
PC4から多少のアップダウンをこなして14kmほど先にある道の駅ばとうへ立ち寄ります。
往路だと右側にありますが、トイレは進行方向の奥の方になります。
さすがに寒くなってきたのでレッグカバーを付けて、ソックスも薄手のものから中厚のメリノウールに交換します。シューズカバーがオルトリーブのサドルバッグに入っているはずが、なぜか忘れて来てしまったらしく失敗。この日の予想気温はこのあたり夜間は8度まで下がるということですが、体感は下りでかなり寒く感じるはずです。ウインドブレーカーを羽織り反射ベストをその上に着直して、グローブも指切りからメリノウールの長指に交換しておきます。
通過時間にもよりますが、本来PC4でここまで変えておけば立ち寄る必要のなかった休憩です。
(試走は立ち寄れそうな道の駅のチェックも兼ねているので、試走的には立ち寄るのが正解ですが)
この後は、R293で#89 伴睦峠(ばんぼくとうげ) 253.7km(標高296m・本コースの最高地点)を超えて行きます。峠自体はピークを越えて一旦下ってもう一回ピークがある2段構えで少し面倒な感じがありますが、が前後のアプローチはさほど急ではありません。他のルートより交通量はありますが、夜間走行なので時折車が来るぐらいの方が寂しくなくてよいかもしれません。
峠を越えてだらだらっと下っていった先、261.9km地点に道の駅みわがあります。
休憩: 道の駅みわ(往路左側)21:01 / 261.9km(再スタート21:27 / 27分停止)
通過時間帯は夜間で店舗は閉まっていると思いますが、屋根のある場所にテーブル、椅子がかなり多く並べられています。屋根から外れたところに大型の木のベンチもあるので、往路の早い時間帯はここで少し仮眠を取ることができると思います。
試走では夜21時頃に到着、缶コーヒーを飲んで外のベンチでごろっと横になって休憩しました。
30分ほど寝ようかと思ったのですがうまく寝付けなかったので、途中で諦めて走り出しました。
(条件的にはここがよいと思うので、ちゃんと仮眠すればよかったです)
この先は大きくは下り基調ですが、ところどころアップダウンで上りも入るので、ガムを噛みながら走っていきます。
常陸大宮の駅の近く、#93 【上町東】281.3kmまで来ると、少しだけホッとします。
試走の通過時間は22:21となっており、この近くの小林旅館の21時チェックイン締切には間に合っていません。
(チェックインするつもりなら、途中休憩無しで走ってきているのでギリギリ間に合っているでしょうが自分の場合には少しハードルが高いことになります。)
日立太田まで少しだけアップダウンをこなして抜けたところで、お腹が空いてしまいました。
補給用に持っていたおにぎりを1つ歩道にあがって食べてから走り出します。
日立港折り返しでは、手前のすき家に寄ることを予定していましたが、そこまで持たなかったようです。
補給休憩: すき家(往路左側) 23:30 / 約304km (再スタート23:47 / 17分停止)
あと1.5kmでPC5折り返しとなりますが、往路左側にあるので先にすき家で補給します。
前照灯やサイコンなどを外して店内に入り、オーダー待ちの間に(暖かく明るいところで)電池交換をしておきます。ちょっとした生活の知恵ですがコンビニの外で電池交換するよりだいぶ楽ですし時間のロスもありません。
牛丼(並盛)+とん汁セットで補給を済ませておきます。
PC5: セブンイレブン日立港前 23:51 / 305.8km(再スタート翌00:10 / 19分停止・貯金2時間14分)
PC5の折り返しはセブンイレブンです。くれぐれもお間違えのないように。
自分のサイコンではキューシートの距離より少し長めに表示されているので、手前のデイリーヤマザキで折り返しても600kmは超えていますが、キューシート作成の元にしているルートラボ計算だと若干不足してしまいます。
ブルベは距離の認定なので認定距離よりも短いのはコース設計として認められませんので、たいがい数キロ長めの設定となります。
ここはサクッと折り返したいところですが、途中でそれなりに休憩も挟んでいたので、そろそろ善利さんや、1時間遅れの7時スタートの松田さんが追いついてきてもおかしくありません。
ちょこちょこっとネット越しに検索したりしているうちに、少しロスをしていたようです。
まだ仮眠を取っていなかったことが、このあたりからジワジワ効いてきます。
仮眠できそうな場所は、やはり道の駅みわぐらいでしょうか。そこまで一気に戻れるか不安ですが、仕方がないので頑張って走っていきます。
しばらくして松田さんとスライド。
常陸太田の駅を超えてすぐ、ビジネスホテルたかくらの前を通過したのは翌00:51頃、チェックイン締切には復路でも間に合っているようです。翌日試走予定の吉田さんはここを予約しているらしく、ある意味丁度よい場所かもしれないと思いながら通過します。
常陸太田を超えて常陸大宮までの間ぐらいで善利さんとスライド。
同じ日に試走しているスタッフがいると、また折り返し付近が単純往復で同じ道を行って来いになっていると、スライドできたりしてだいぶ嬉しくなります。
あとは淡々とこなして、なんとか道の駅みわ直前のセブンイレブンで補給を買って、コンビニ袋をぶら下げたまま道の駅へ直行します。
仮眠休憩: 道の駅みわ(復路右側)翌02:48 / 約350km(再スタート翌03:20 / 32分停止)
サクッと補給を食べてから少し仮眠しようとしますが、この日はちょっと寒すぎました。
1時間寝ようかと思ってましたが30分横になることすらできず20分ほどうとうとしたところで寒さに耐えきれず再スタートせざるを得ませんでした。
そして、走り出してから緩い上りですが、冷え切った身体が温まるまで少し時間がかかり厳しかったです。
眠さを除けば、R293はおそらく往路よりも復路の方が楽に感じられるかもしれません。
PC6のすぐ手前、左手少し離れたところにホテルかつらぎが見えます。善利さんはここまで戻ってきて仮眠なんだ、いいなぁ、と思いながらすぐ先のPC6へ吸い込まれます。
PC6: セブンイレブンさくら喜連川 翌05:10 / 230.2km (再スタート翌05:30 / 20分停止・貯金1時間54分)
お腹が空いているのと眠いのと微妙な時間ですが、朝ご飯がわりに野菜ジュース、サンドイッチ、コーヒーを補給してから再スタートします。
この時間だと、南大門の朝風呂でサッパリできそうということが唯一の楽しみ?かつ目標になります。
少し遅めの時間ですでに夜が明けてしまっているので、宇都宮まで急ぐことにします。
仮眠休憩: グランドスパ南大門 翌06:34 / 404km(再スタート翌08:24 / 1時間50分停止)
南大門のサイトでは「朝風呂」料金表示が現在消えているようですが、フロントには朝風呂料金表示が出ていて、4:30〜適用されるようです。入館は8:00まで。
フェイスタオルのみの提供でワンコイン500円。バスタオル付きだと600円だったか?お得です。
これで朝風呂自体は8:30まで入れるようで、最終退館時間は前夜からの深夜滞在組の9:00チェックアウトになるのでしょうか。
もっと速い人は、深夜にここまで辿り付けると思うので、通常料金(館内着などもセット)で土日祝日2000円(+税)、深夜1時以降の利用は追加で+1400円(+税)となるので、3672円でしょうか。
シューズロッカーに靴を入れて、その鍵を持ってフロントで受付をすると、ロッカー番号がついた紙を手渡されます。鍵はシューズロッカーの鍵をそのまま使いますが、ロッカー番号は紙にかいてあるものなので「暗記」しておく必要があります。寝ぼけた頭にこれは辛い(苦笑)
すぐにロッカーへ向かって指定された番号のロッカーを探して場所を覚えておきます。
備え付けの歯ブラシとひげそりを持って洗い場に行って、さっぱりしてから少しだけお湯につかります。
足を少し酷使しているのであまり温めるのはよくないだろうといことで、冷えた身体を少しだけ温めたあとは水風呂で足を中心にアイシングもどき。あとは新しいウェアに着替えて仮眠室へ。
GWなので泊まりになったお客さんが多いのでしょうが、すでに朝なのでベッドはいくつかもぬけのからになっていますが、いるのかいないのかわからないので仕方なく床に毛布をしいてそのまま仮眠。
1時間寝るつもりでタイマーをセットして、耳栓をしてアイマスクをして爆睡モード突入。50分ぐらいで自然に目が覚めてしまいましたが、だいぶスッキリしました。
もう少しここに居ても大丈夫だとは思うのですが、この先、南東の風を向かい風に受けながら小山まで走る必要があるので少し貯金を残した時間に再スタートしておくことにします。
南大門は宇都宮駅の近く、市街地中心に位置しているので再スタートしてしばらくは信号ストップがいくつか続きます。K4鹿沼街道へ出ると徐々に流れて走れるようになるのでたいしたロスではありません。
南大門で休憩される方は最終退館時間が9:00になっているので、それ以上遅くなることはないので安心です。キューシートにも記入してありますが仮想クローズタイムは6時スタート組で8:56です。
途中、道路拡張工事区間などもありますが、特に走行には支障はなさそうです。
往路と同じ道に戻り、#116【上殿丁字路】419.5kmを左折すると進路が南になり向かい風の洗礼を受けますが、道路自体が緩やかな下りにもなっているので、下ハン握って空気抵抗を減らして進めば私ぐらい遅い人でもせいぜい20km/hぐらいだったのが28km/hまで上げられます。
この区間は少しだけ頑張って、仮眠で失った時間の一部を取り戻しておきます。
PC7: ローソン小山南小林 翌10:32 / 447.6km (再スタート翌10:49 / 17分停止・貯金1時間03分)
この時点で暑いです。
この先の楽しみは、1日遅れてスタートしている試走組3名とのスライドです。
おそらくPC8までの間のどこかでスライドできるはずで、途中の立ち寄りは控えようと思って走り出します。
#127【中野向地】476.3km の200mほど手前(復路左側)に、「やきそば」暖簾がかかった新しめの店があります。
北関東400でもここは往復していますが、往路は小三郎目的で軽くパス、復路は夜なので営業時間外でパス。昨年も気になっていましたが未だに入ったことがありません。
立ち寄ろうかな、と思ったら、ちょうど別の自転車乗りが自転車を停めて入るところで「これは?」と思いつつも、そろそろスライドしそうな気もするのでやめておこうとパスしてしまいました。
帰ってきてから調べたら、清水商店というお店のようで、やはり立ち寄って焼そば食べるべきだったかもと後悔。
1日遅れ6時スタートの吉田さんとスライドしたのは、12:38頃、約483km地点の西小泉駅前前付近。
試走でこういうスライドがあるのも珍しいですが、600kmという距離とGW中の試走という組み合わせならではでしょう。やはり誰かとスライドできるのは励みになります。
その先、暑さで失速して日影の自販機でストップしてコーラ補給。普段飲まないのに、こういう時のコーラはうまい。一息ついてから走り出します。
あとは利水橋を渡って埼玉県に入り、13:18頃、約493km地点で、
7時スタート組の佐久間さんと小林さんとスライド。
青梅のお祭りで1kmほど押し歩きをする羽目になったとかいう話を聞きながら、それじゃ頑張ってとお互い分かれていきます。
この先のお楽しみはほぼ無くなってしまったので、お昼ご飯の休憩を目指してあともう少しだけ走ります。
補給休憩: かつや深谷店 #136【城址公園入口】 翌13:46 / 499.4km (再スタート翌14:13 / 27分停止)
このあたりでの補給をきちんと考えていなかったのですが、「いまならまだ揚げ物食べられる」という気持ちで、かつや深谷店に立ち寄り。
ちょうど暑い時間帯で場所も深谷、大休止を兼ねて涼しい店内でお昼ご飯としました。
かつ丼(梅)+とん汁(小)
汗をかくせいか、とん汁がやたらと旨く感じます。
そして、ここから先がまたちょっとした試練です。
南寄りの風がそれなりに吹いていて、南へ帰る行く手を阻みます。
とりあえずPC8までは近いので頑張って走りますが、ご飯を食べたあとは少し眠たくなってしまいます。
PC8: ファミリーマートヤマキ花園 翌14:48 / 510.0km (再スタート翌14:58 / 10分停止:貯金1時間02分)
通常であればPC8まで帰ってこれればあとはどうとでもなる気がするのですが、この日はGWで交通状況が読めません。また南風の強さが心配で、少し多めに貯金をもっていないと危ないかもしれないので、休むこと無く先を急ぐことにします。
案の定、南風に行く手を阻まれてペースがあがりません。
Ave.15km/hをキープすることが困難な状況になってきました。休憩込みだと確実に割りそうで、かなり頑張って回してみますが、それでもあまりAve.が回復できません。
風が穏やかであれば、この区間は容易に貯金ができるのでその分お昼寝タイムに宛てたかったのですが、それもままならず、結構涙目になりながら走っていたようです。
PC9: セブンイレブン青梅日立前 翌17:57 / 559.5km (再スタート翌18:15 / 18分停止・貯金1時間05分)
ようやくPC9までたどり着きましたが、風はまだ強いようで最後まで休ませて貰えません。
だいぶヘタってしまっていたので、少し休憩してから再スタートしますが足は完全に売り切れているところでこの先の新奥多摩街道を走るかと思うと、ちょっと気が重くなってしまいます。
なんとか新奥多摩街道区間も下ハン握ってなるべく車に負けないように回して(当社比)多摩川沿いに戻ってこれたときには、かなりホッとしました。
その後も、最後まで向かい風の洗礼を浴びながらでしたが、なんとかゴールまで無事たどり着くことがで、試走終了できました。
ゴール: 二子玉川・癒しふれあい館 翌20:32 / 602.4km(完走時間38時間32分・貯金1時間28分)
・最後に
このコース、相対比較としてはかなり楽な600kmです。
AJたまがわの600kmは別に白馬・木崎湖600がありますが獲得標高5000m以上あり、関東近県のブルベとしては標準的な難易度だと思います。
今回の試走は、暑かったり風が強かったり、ということでやや天候に左右されたものです。
当日の天候はまだわかりませんが、ある程度の範囲であれば多くの方が完走できるコースだと思います。
試走はほぼソロで走ることが多く、本番よりも時間がかかる事が多いです。
直接参考になるかわかりませんが、AJたまがわサイトで参考のために公開されているルートラボ(各PC毎の詳細なもの)を参照するなどして、補給や仮眠の計画を事前に検討してみてください。
ある程度走力のある方だと、かなり余裕の仮眠計画で走破できるのではないかと思います。