ACPのBRM規定の改定に関して(AJたまがわの見解と今後の運営について)

ACPのBRM規定の改定とBRM/AJ規定の対応について | Audax Japan

Audax Japanのサイトに先日掲出されたこの件について、AJたまがわもAJより共有を受けております。
BRM/AJ規定の改正は現在作業中と理解していますが、ACP規定はすでに発効しているため、直近の開催に関して直接関係のある、Article 10 に関してひとまず見解と運営方針をご説明いたします。
この見解はテンポラリーなものではなく、近々において大きな変更は要しないと考えておりますが、BRM/AJ規定の改正などを踏まえて変更される可能性はあることをご承知おきください。

  • Article 10: (スタート・フィニッシュを除く)チェックポイントのオープン・クローズ時刻は走者が時間内に完走するためのガイドとなるものであり、時刻内通過が認定の条件ではない(ではなくなった)。(BRM/AJ規定の第10条に対応)

今回の変更は「オープン・クローズが撤廃」になったわけではなく、「オープン・クローズ時間内の通過を厳密にジャッジしない(オープン・クローズ時間内の通過が認定の要件ではない)」ということです。

Article 10 https://www.audax-club-parisien.com/wp-content/uploads/2024/01/Rules-for-rider-2024.pdf には、Additionally以下に各距離に応じたチェックポイントのオープン時刻、クローズ時刻の計算方法は依然として記載されていますし、「この計算方法に基づいて計算されたオープン時刻、クローズ時刻はブルベカードに記載される」となっています。つまり、オープン、クローズ時刻は撤廃されたわけではありません。

また、以前の規定では走者に対して「riders must arrive」と中間チェックポイントを時間内に通過しなければならないとなっていましたが、新しい規定では「riders are invited to arrive」と、時間内に通過することを要請する(時間内に通過することを期待する)となっています。

ですので、制限時間というものは依然として存在し、走者に対しては中間チェックポイントを時間内に通過することを要請(期待)するが、厳密に時間を見たりしないよという程度のものでしょう。
大きな改革がされたということではなく、PBP含め、多くの国で運用されている実態に合わせただけに過ぎないと理解しています。

これをうけて、たまがわの方針として「これまでとまったく変わらない運営をする」ことにします。
キューシート/ブルベカードには「コントロール」と「コントロール(制限時間なし)」が存在し、走者はそれを尊重していただくことがBRMであるという前提に立ちます。そのうえで仮に間に合わなかったとしても、(これまでどおり)そのことをもって認定外とはしません。

元来たまがわではコントロールのクローズ制限時刻に関しては囚われすぎない運用をしています。「コントロールで1分間に合わなかったから認定外、その場でお帰りいただく」みたいなのはブルベの本質ではなく、そのようなことで認定外とするべきではないと思っています。

ただし、参加者のほうで規定の改正を逆手に取り、たとえば夜スタートのBRMをスタート直後に仮眠を取って実質朝スタートに変えてしまうなど、本来主催者側が想定した走行とまったく異なる形態が発生してしまう可能性が考えられます。
それゆえ、事前告知・ブリーフィング等で「クローズ制限を極力尊重した走行計画にそって走行をお願いします」と表明する予定です。程度問題ですので判断が難しいのですが、そもそもそのような行為は規定に反することになるのではとたまがわでは理解しています。

繰り返しますが、今回の変更で「オープン・クローズが撤廃」になったわけではありません。そして、途中のポイントにおいて多少の時間オーバーがあっても認定外にしないという方針は、従前のたまがわの方針となんら変わるものでもありません。

以上