2022/11/12に『BRM1119大洗・銚子300』の認定試走を行いました。たまがわとしては、2023シーズンにおいて2本目の開催となります。2023シーズンはPBPイヤーのため、早めの開催でも多くの人がエントリーしております。
このコースは過去に6回開催されており、試走レポートもその都度に掲載されているため情報量も多いです。5か月前にも『BRM611大洗・銚子300 CENTENAIRE』を開催したばかりです。ただし季節によりコースの表情が大きく変わりますので、2022年末の情報としてレポートを掲載します。
■走行結果
当日の走行結果の概要は以下の通りです。
到着時刻 | 貯金 | 所要時間 | 区間距離 | 総距離 | |
スタート(船橋) | 00:00 | 00:00 | - | - | 0.0 |
Ctrl1(セブン茨城東西代) | 3:25 | 1:27 | 3:25 | 72.8 | 72.8 |
Ctrl2(セブン大洗海岸) | 6:15 | 2:01 | 2:50 | 51.1 | 123.9 |
Ctrl3(セブン銚子犬吠埼) | 10:46 | 2:58 | 4:31 | 82.0 | 205.9 |
Ctrl4(セブン芝山小池) | 13:21 | 3:35 | 2:35 | 48.3 | 254.2 |
ゴール(デイリーヤマザキ船橋高瀬町) | 15:24 | 4:36 | 2:03 | 48.8 | 303.0 |
コースには山らしい山はありません。そのため各区間を通じて貯金が増えています。今年の6月に走った時は前半が涼しくペースが上がり後半に暑さ(36度まで上がった)ためペースダウンしたのですが、今回は前半に雨に降られペースが上がらず、後半に追い風で順調に進む結果となりました。
一般的な走り方としては交通量が少ないCtrl2までに頑張って貯金を稼ぎ、後半はグルメを楽しみながら余裕をもってゴールするのがお勧めです(ゴール受付の開設も15時からとなります)。
■当日の天候
当日の天候は雨⇒晴れ。日の出から3時間ほど(大洗あたりから鹿嶋あたりまで)降雨との予報でしたが、実際には何故か30kmの佐倉あたりから銚子を出るまで断続的に雨が続く状況でした。
船橋を0時にスタートした時の気温は13度。コース上で最も寒いのは日の出前に通過する茨城県内区間ですが、行方市(80km付近)の前日の予報は以下の通り。4時で13度とのことでしたが、実際は11度でした。コースは市街地と離れているため実際の気温は予報よりも2度程度の乖離があるようです。最低気温は10度でした。
雨が上がると徐々に気温が上昇し、14時頃に23度まで上がりました。風向きについては海から風が吹くという状況で、非常に楽をすることが出来ました。
■装備
当日のウェアは予報を参考にして、以下の通り。短時間に少雨の予報(実際はそうではなかった)でしたので、レインウェアは持参せず撥水性のあるGORE-TEXウェア(カステリ)で乗り切りる方針でした。
- ジャケット:袖の取れるGORE-TEXコンバーチブルジャケット(カステリ)
- アンダー:夏用ノースリーブ(パールイズミ)
- パンツ:冬用ビブショーツ+レッグカバー
- その他:グローブは指切りと長指の2つ用意
この季節は気温差が大きいため、深夜と昼間の2パターンが必要になります。深夜は上記の装備で、10度でも走っている内は問題なく止まると寒いという状況でした。昼間は袖を取りレッグカバーも外して走りました。
基本は夜間に寒くならないようにして、昼間は徐々にレイヤリングを少なくしていくか、別に半袖ジャージを持つなどが良いと思います。
■コース上の注意点のまとめ
コースで注意を要するポイントです。
まず目立つ登りのある区間ですが、主に2か所。
- 行方市の北浦西側地域(82kmあたりから)
- 銚子のドーバーライン(コントロール3の直後から)
です。登りが連続する区間はこの2か所と思います。
千葉県内は基本的に緩やかなアップダウンが続きますが、前述の2か所ほどではありません。前述の2か所では無理をせずに、脚を残しましょう。
またコースには道が狭いうえに車が多い個所がいくつかあります。まずNo.7の長作交差点から数キロの区間。路肩が無く、深夜でもトラックが多く走ります。また序盤なのでトレインが長くなります(10人以上になったりします)。トラックが追い越せない環境での長いトレインは非常に危険です。長くなってしまった場合は、意図的にトレインを分離することも推奨します。
次に銚子の手前、神栖市波崎地区(197kmあたりから)です。ここも道が狭く、様々な店舗が密集しており車の出入りが激しいです。自転車を追い越した直後に左折して入店というクレイジーな車も普通なので、注意してください。
3つ目は八街の市街地(263kmあたりから)です。夕方になると渋滞が発生し、路肩も狭く走り辛い地域です。
4つ目はNo.60の大草交差点を通過してから284kmまでの区間です。トラックが多いうえバス路線で、R16(283.5km地点あたり)に入るための車で一日中渋滞しています。路肩もありません。
いずれも走り辛い状況ですが、渋滞については特定のポイントを過ぎると一気に解消されるため焦らずに走行してください。
■走行記録
コントロール1まで
コントロール1までは、交通量も少なく基本的に走りやすい区間が続きます。コースとしては総じて平坦です。区間距離が72.8kmと長いので、途中で補給を行っても良いでしょう。
私はキューシートNo.12の交差点付近にある吉野家や、No.13を過ぎた直後の山岡家などに入ることがあります。今回は吉野家に入りました。その先にも、何軒かすき家があります。コントロール1以降は、早朝ということもありコンビニ以外に営業している店舗が鹿嶋まで無くなります。
今回は何故か30km付近からCtrl1まで予報に無い小雨が続き、メンタルが削られました。
コントロール1には順調に到着(3:25着)。サイクルラックが設置されていました(6月には無かったですよね?)。
コントロール2まで
常陸利根川にかかる北利根橋を渡ると、すぐに行方市に入ります。この辺りから気温が低くなりますので、寒さが気になる方はコントロール1で準備をしておきましょう。私の時は10度まで下がりました。
コントロール2までは、引き続き交通量も少なく快適に走れます。今回はR51との合流部付近(108km地点)でようやく日が昇り始めました。
海が見えたら、すぐにコントロール2に到着です。
コントロールはセブンイレブンですが、こちらの店舗は男性用トイレが少なく、行列になりがちです。不安な方や並ぶ時間がもったいないという方は、R51沿いや大洗駅周辺のコンビニでトイレや食事を済ませる方が快適で時間ロスも少ないと思います。
大洗には早朝から営業しているお店もありますので、それらのお店でグルメを楽しむのもお勧めです。コースとしては総じて平坦です。
コントロール3まで
次は約80km先の銚子を目指します。大洗を出ると、鹿嶋市に入るまではひたすら平坦の直線が続きます。コンビニもまばらなため、補給に気を付けてください。個人的にはセイコーマートに立ち寄るのがお勧めです。
カシマスタジアムが見えたら鹿嶋市に到着です。鹿嶋市、神栖市にはコンビニや飲食店が多数あります。雨が降っている場合は、この辺りの飲食店でレインウェアを脱いでリフレッシュすることも出来ます。
神栖市の市街地を通過すると、再び直線&平坦区間が始まります。前述の波崎の街を過ぎると銚子大橋で再び利根川を渡り、千葉県に帰ってきます。このあたりがちょうど200kmです。
銚子大橋は歩道の走行を推奨します。歩道を走行した場合、キューシートNo.40の記述通りに途中で側道に降ります。そのまま直進せず、交差点手前を矢印方向に左へ進みます。
画像の道を50mほど進むと、県道に合流します。
銚子の町中を5kmほど進むとコントロール3に到着です。試走当日は銚子周辺だけ本降りの雨でした。
周辺には回転寿司で有名なお店などもありますので、食事はこちらに立ち寄るのがお勧めです。コースとしては総じて平坦なので、早く到着しがちです。立ち寄られる方は、時間を上手く調整して開店時間を狙うと良いと思います。
コントロール4まで
銚子を発つと残りは約100kmです。ドーバーラインを越えるとコースとしては総じて平坦なので、頑張りましょう。屛風ヶ浦の断崖はコースからは見えるポイントが限られています。コンビニを出た直後の登りのピークが一番良く見えますので、写真を撮りたい方はご注意。
九十九里を越えて芝山町まで来るとまもなくコントロール4です。登りの先にあるこの埴輪は、芝山町の名物です。これが見えたら後1kmほど。成田空港に発着する航空機も見えるようになります。
コントロール4のセブンイレブン芝山小池店ですが、小さなイートインがあります。以前は休憩に重宝したのですが、コロナ後は使用不可となっていますので注意してください。
ゴールまで
残りは約50km。ここまで来たらゴールは間近です。
コースは完全に平坦なので焦らずゴールを目指してください。前述の2か所の渋滞にはまりつつ、千葉市中心部を抜ければ、後は往路でも走った海浜大通り(K15)の区間を残すのみ。走りやすい区間なのでペースも上がるはずです。
■ゴール受付について
ゴールであるデイリーヤマザキに到着後は、レシートを入手してゴール受付に移動してください。
ゴール受付はスタートの公園付近にある浜町公民館となります。ゴール受付の開設は、部屋の予約の都合で15:10位からとなります。15時以前に到着された場合、15時過ぎまで待機いただくことになります。
最後に過去の試走レポートを紹介します。2019年の情報ですが、スタッフの大矢さんがまとめたグルメスポットの情報もあります。総じて平坦なコースにつき、到着が早くなりがちです。ゴール受付の開設は15時からとなりますので、色々立ち寄ってみるのも楽しみの1つと思います。
それでは当日は天候に恵まれて、コースを楽しまれることをスタッフ一同願っております。